No.4 トスカーナ料理
こちらもだいぶ春らしくなってきました。
☆3月8日はフェスタ・ディ・ドンナという、
日本で言う雛祭りのような 日で
この日は男性が女性に’ミモザ’という黄色い
きれいな花を贈ります。
街を歩いていると女の人は皆このミモザを持っていて、
それがとてもきれいだったので(悲しいけど)
私は自分で自分にミモザを買ってあげました。
それを持ってカフェに入ったら、カフェのお兄さん達に
「おっ!ミモザ!彼にもらったのかい?」と聞かれたので
「自分で買ったの‥」と答えたら、みんなして
「オー!!ノー!!!」
☆そして、3月27日には復活祭。
昨日、彫金学校でいつものように黙々と作業をしていると、
神父さんがやって来た。
何かな?と見ていたら
何やら手で払うようなしぐさをしながら部屋を歩き回り、
帰っていきました。
聞けば、復活祭の前になると
神父さんが教会のある地域の家を一軒一軒訪ねて、
お払いのようなことをして周るそうです。
友達は神父さんに「君はクリスチャンかい?」と聞かれ
「違う」と答えたらやってくれなかったとか。。。
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☆トスカーナ料理☆
一言で言えば、味のないパンと塩辛い料理。
パンはホントに味がなくて、しっとり感がなく
モサモサしてます。
そして料理はとても塩が強い!
これがトスカーナの特徴だそうです。
かなり薄味派だった私は最初、とても辛かった‥
マンマの料理も「参ったーー!!」という程
しょっぱい時があるのですが、家族の人は
さらにそれに塩をふりかけているので、ホントびっくりです。
ま、恐ろしい事に私も今ではすっかり慣れてしまいました。
☆一日のメニュー
朝;ジャムを塗ったパンとラテ・マキアート
(たっぷりの牛乳にちょびっとエスプレッソ。
マキアートとは「しみ」とか「ちょっと汚れた」という意味。
日本では知らないで使ってました)
昼;パンとりんごとピクルス、それにツナ缶または
サルスィッチャ(生肉の腸詰)
この生ソーセージがうまい。
ジャコモがいつもこれを生のまま食べていて、
最初「げっ!生のまま?まずそー」と思っていた。
でも毎日のように「おいしいよ」とジャコモが
言うので食べてみると、意外や意外、美味しい!!
でもせっかく腸詰になっているのに、中の肉を出して
食べるなんて、腸詰の意味ないじゃん。
夜;プリモがパスタかリゾット、またはこの三つ↓
☆その1「リボリータ」
パンと野菜などをドロドロに煮込んだスープのようなもの。
☆その2「アクアコッタ・アイ・フンギ」角切りのパンと
マッシュルームを水で煮た後カリッとオーブンで焼いたもの。
☆その3「ポレンタのグラタン」
ポレンタというとうもろこしの粉を練り上げたもの
(お麩のようなプリンのような‥)とトマト、
モッツァラチー ズのオーブン焼き。
セコンドは肉!
よく出てくるのは牛肉とトマトとケッパーで煮たもの、
レバーステーキ、チキンのオーブン焼き
どれも香草とニンニクがよく使われています。それからコレ↓↓
トスカーナ料理代表
☆その4「トリッパ」これは牛の胃袋をトマトで煮込んだもの。
もつ煮のトマト味かな。
この胃袋、市場で売っているのを見たらギョっとしました。
真っ白のギバギバで大きくてかなりグロィです。
☆その5「ブルスケッタ・白いんげん豆をのせたもの」
カリッと焼いたパンににんにくをすり込み、
茹でたホーレンソウ、塩またはトマト味で煮た
白いんげん豆をのせて、オリーブオイルをたらして食べる。
簡単だけどとてもおいしい。作ってみてください。
ワインも時々出ます。ワインの飲み方で目新しかったのが
炭酸割り。
ハーフ&ハーフで飲みます。ライトな感じになって
夏なんかに良いと思います。お試しあれ。
☆デザート
デザートは果物またはマチェドニアというフルーツポンチ。
これはカットしたフルーツ色々にレモン汁と荒目の砂糖
をかけて混ぜたもの。
かなり多めにレモンをしぼって砂糖をふりかけるだけですが、
甘づっぱくておいしい。
バナナの輪切りのみでやってもおいしいです。
☆フィニッシュ
もちろんエスプレッソ!
飲み慣れたら、恐ろしいことにイタリア人の
ようにお砂糖をなしではおいしくない!
と感じるようになりました。太るわけです。。。
こんなにきちんとした食事を出してもらえる家庭は、
めづらしいらしく、皆にうらやましがられます。
友達のホストファミリーは、30代のシングルマザーで、
食事は冷凍食品のみとかひどくて、しかも子供を母親に
預けて夜な夜な出掛け、入れ替わり立ち代り違う男性が
出入りするとか。
それからすると、私は相当良いホストファミリーに
恵まれたということで、ありがたいことだなあ、幸せだなあと思います。
でも、このファミリーとも3月いっぱいでお別れです。
ホントにかなし〜