No.9  私もデブ子

☆ 太った

今朝、マンマに「ちょっと太った?ほっぺたが丸くなったみたい」
と言われました。


「そーなの!3Kgは太ったと思う」
「でも、この方が良い。ずっと良くなったよ。
   あんまり痩せていると貧乏に見えるでしょ!」


一番最初に私を見たときには、
「なんとまあ、痩せこけたちびっ子が来たことか…」と
たぶん思ったことでしょう。


その痩せこけていた私が、こうしてモリモリと食べ健康的になったのは、
ひとえにマンマ、あなたのおかげです。ペルカリオ・ファミリーのおかげです。
幸せ太りです。ありがとです。


「でもね、お腹ばっかり出てきちゃって、ジーパンのチャックが
 閉まらなくなっちゃったの!」


こちらの食事はプリモにパスタやリゾットが出てくるので、
はじめの頃はもうそれだけでお腹一杯。


なのに「アイ、まだ食べられるでしょ」
またドカンとお皿に盛られ、パスタ二皿目。


次のセコンドの肉は無理して食べて
「おーやっと食べ終わったー」と思っていると
「アイ、もっと食べなさい。もっと」


またドカンと肉をお皿に盛られ、
「くっ、苦しい…(涙)」

でもがんばってそれも食べて、
「やっと完食。がんばりました…私」


満足していると、
「アイ、まだあるわよ。もっとどう?」


「もう、勘弁してください。お母さん…
ノン・グラッツィェ、もう無理です」


「もういらないの?」


「うん」


日本の癖でハイとうなずいてしまうが、ここでうなずいてはいけない!
英語と同じ、ノンで聞かれたらノンで答えて首を横に振らないと!
「いいえ、まだ食べます」になってしまう!!


「あっノン、ノン。もういいんです」


「もういらないのね」


「うん」


また反射的にうなずいてしまう。アホ犬のようである。
あーややこしい!


でも日本人である私ははっきりと
「ノン。もう結構」と言い切ることは
マンマに悪い気がしてしまって、はっきりとした態度を
とることができない。


おかげで、毎日ドカドカとおかわりを盛られてしまい、
こうして太ってしまったわけなのです。


最近やっと、はっきり「ノン」
言えるようになりました。


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☆ イタリア・ドルチェ(スイーツ)


 リクエストを頂いていたので、ドルチェ特集をと思っていたケド
 イタリアのドルチェというのはつまらんもので、あまりネタがなかった…。

 
 BARにも色々と並んではいるが、どの店も同じ品、同じ味。
 素朴な感じで、うまからず、まずからず。
 

 イタリアのスイーツは生地ものが多く、日本のような
 生クリームで飾ったケーキは少ない。


 良いのは一口サイズのプチケーキのようなものが一個0.50ユーロくらいで
 種類豊富にあって、お茶しながらちょこっとつまめること。


 こちらのBAR(カフェ)は日本と違って立ち飲みが基本。
 テーブル席もあるが、テーブルだと値段が高くなり、
 そんなに長居できる雰囲気ではない。


 何故、お昼休みが2時間もあるのに、立ち飲みなのでしょう?
 しかも2口、3口で飲み終わるエスプレッソをサッと飲んで
 サッと早足に帰っていく。
 

 お茶くらいゆっくり飲もうよーと私は言いたい。


 このBARで私は最近あることに気が付きました。
 それは、カフェ(エスプレッソ)を注文した時と、
 カプチーノを注文した時の店員の態度が違うこと。


 「カプチーノひとつ」と頼んだ時は
 「カプチーノだあ?日本人とくればどいつもこいつもカプチーノを飲みやがる」


 とは言わないけど、そんな感じの態度。


 「カフェひとつ」と言った時は
 「よし。お前もやっとカフェのおいしさがわかるようになったか」
 という感じの、深いうなづき。


 私もそれに答えるように
 「だよね。イタリアと言えばコレだよね」とうなずく。

 
 カフェの人はただ、カプチーノだとミルクを泡立てなきゃいけなくて
 めんどうだから「めんどうなものを頼みやがって」と
 思っているだけなのかも知れないケド。