No.39  おじいさ〜ん!ペーター!②

ischia2005-08-29

オーストリア、チロルのマルゲリータ邸滞在中には
日帰りでザルツブルグにも行きました。
インスブルックから電車で2時間。片道31ユーロ。
フィレンツェからオーストリアまでは片道24ユーロだったのに、
オーストリアは運賃が高い!


ザルツブルグといえば…モーツァルトの生まれた街。
カラヤンの生まれた街。ザルツブルグというからには
フィレンツェくらいの規模はある街なのだろうと
思っていた。ところが着いてみると、
「あらっ?!結構田舎!?」
フィレンツェが京都だとしたら、ザルツブルグは松江とか
そんなところだろうか。
ザルツブルグというのは「塩の城」という意味で
(ザルツ=ソルト)
昔は特産物だった岩塩の取引で栄えた街なのだそうです。
この時期は「ザルツブルグ音楽祭」が行なわれているらしく、
街のいたるところにコンサート会場が設けられていました。
さすが"音楽の都"。


ここも本当に美しいところで、名所をめぐるよりも
街中を歩き回って景色を楽しんでいるだけで満足。
ちょっと変わったおもしろいものもあった。

顔よりデカイ巨大プレッツェル
お馴染みモーツァルトチョコの等身大モーツァルトの看板多数。
ザルツブルグ名物のドルチェ、3人前以上はあるという巨大スフレ。
ハイジのようなオーストリアの民族衣装を着込んじゃってる
観光客のおばちゃんたち。
などなど。


私が特に感動してしまったのは、広場で行なわれていたマーケットの
スタンドで食べたフランクフルトのうまさ!
10種類くらいのソーセージがあって、その中から一つ選ぶと
炭で炊いたお釜で茹でてくれる。カリッカリッのパン一つ付いて
2.5ユーロ。うーん。こりゃうまい。しかも安くていい。
日本でこんなうまいソーセージを食べさせてくれる屋台があったら
きっと流行るでしょう…。


ザルツブルグはイタリア人観光客が多かった。
いたるところからイタリア語が聞こえてきた。
ホーエンザルツブルグ城塞に入るため列に並んでいた時、
私の前に8歳くらいの娘さんを連れたお父さんの親子がいた。
この親子が私の方をチラっと見ながら、何やらイタリア語で話している。


娘「お父さん、この人何人かな?」
父「日本人じゃないかな」


英語だと分かっちゃうけど、まさかこの東洋人がイタリア語を
理解するとは思っていなかったのでしょう、お父さん。


「正解!」


イタリア語で言いそうになりました。
このオーストリアという所で、ドイツ語でもなく英語でもなく、
イタリア語が一番楽に聞き取れる。
このくらいの会話はわかるようになっている。
そう思うと、ちょっとうれしいのと同時に、なんだか
とても不思議な感じがしました。